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秋田県大仙市

広い広い田んぼの景色を眺めて育った私にとって
この景色や時間は当たり前だと思っていた。

けれど、一度離れてみて気がついた
当たり前じゃないこと。

ゆっくりと染み渡るような美しさ。
空気のにおいや温度、朝露の湿っぽさ。
葉の擦れる音。
季節と言わず日々変わる景色。
それが当たり前に「ある」ということ。

当たり前で見過ごしてしまいそうな
ここにある「きれい」を
形を変えて、場所を変えて、
お届けできたら。
伝えることができたら。
守っていけたら。

そんな思いで取り組んでいます。

 

観賞用稲のはじまり

1970年、お米の生産が制限された減反政策。
使われない田んぼが増え
荒廃農地になってしまわないように、
田んぼを活用し守るために生まれた
観賞用稲「祝い茜」「祝い紫」。
秋田県大仙市にある東北農業研究センターで
10年以上の歳月をかけて開発された品種。

 

稲作り

「きれいね」は手植え・手刈りの稲作り。
食用稲と混ざらないように植え、
長いまま折れないように根本から刈りとり、
なるべく葉まで青鮮やかに乾かす。
作業工程は一つ一つ手がかかり大変。
でも、それがきれいな稲にとって大切なこと。

 

使う

葉先まで真っ直ぐに伸びる茎と、
緩やかにしなり光を透き通す穂。
その独特の美しさが魅力的。
そんな稲を
どのように使えるか、
どのように伝えられるか、
どのように届けられるか。
まだ見ぬ「きれいね」の魅力と表現を
常に模索し続けていきます。

 

届ける

私がみた田んぼの風景を
形を変えて届けることで、
新鮮に感じたり、
共感を抱いたり、
興味を持ってもらえたら。

届いた先の
それぞれの風景で
それぞれの想いに繋がってくれたら
嬉しく思います。